気になる歯の着色。原因と対策を理解して白い歯を手に入れよう!
コラム 本田歯科のこと
2021.10.5
最近、鏡で自分の顔を見た時に、こんなに歯が黄ばんでいたかしらと思ったことはありませんか?
テレビで歯が白い芸能人の方を見かけたりすると“自分の歯もあんなに白かったら、若く見えるし元気に笑えるのに”と思いますよね。
なぜ、歯の色が変わるのでしょうか?
目次
着色の主な原因
歯の着色(ステイン)には、歯の表面に色素が付く「外因性」のものと、歯の内部が変色する「内因性」のものがあります。
「外因性」の着色(ステイン)は、
飲食品に含まれる色素やタバコのヤニ(ニコチン、タール)などが歯の表面に固着したもので、歯の黄ばみなどの原因になります。
ステイン着色の原因になりやすい食べ物は、コーヒー・紅茶、赤ワインやチョコレート、などが良く知られています。
また一緒に食べることにより、さらに着色しやすくなる物もあり炭酸飲料、アルコール飲料、クエン酸飲料、柑橘類などがあります。
歯の表面には「ペリクル」と呼ばれる薄い膜があります。ペリクルは虫歯菌が歯垢を分解するときに発生する「酸」から歯を守るなどの良い働きがありますが、色素をくっつけてしまうという働きもあります。
普段の生活で着色の原因となる食べ物や飲み物を口にした場合、早めに水でうがいをしたり歯磨きをしたりすると着色しにくくなります。
この写真のような部分的な着色の場合、歯のクリーニングや歯石取りで取り除くことができます。
全体的な黄ばみであれば、ホワイトニングがオススメです。
また歯の内面より変色してくる「内因性」の着色は、
加齢とともに内側の歯の色が見えてくる場合があります。
歯は透明なエナメル質で覆われ、その内側には少し黄色い象牙質があります。
加齢によって透明なエナメル質は少しずつすり減っていく反面、内側の象牙質は厚みを増すため黄色味が強くなります。
そのため、年齢とともに歯の色が変化していく可能性があります。
この場合は、ホワイトニングを行うことで歯を白く、明るくすることができます。
他にも、むし歯などで歯の神経を取る処置を行った場合、時間がたつと歯が黒く見えることがあります。
神経を取った歯は、一般的なホワイトニングで歯を白くすることが難しいのですが、特別なホワイトニングで白くする方法はあります。
生まれつき黄ばんでいることもある?
また、歯の形成期中にある種の全身疾患にかかったり、エナメル質や象牙質の形成に異常が生じたりすると歯の色が変色することがあります。
このような原因で歯の色が変色している場合でも、根気よくホワイトニングを続けることで歯が明るくなることがあります。
ご自身の歯の色がどのような着色なのか、どうすれば白くなるのかわからない場合は歯科医師、歯科衛生士にご質問ください。
どこまで白くなるの?
白い歯というと、テレビの芸能人のようなパキッとした食器の様な歯の白さを思う方もおられますが、ホワイトニングは基本的には元々の天然な白さに変えていくものです。(パキッとした白さは歯に白い被せ物をして歯を白くしている可能性が高いです。)
ホワイトニングでどの程度白くなるかは、本来の歯の白さによって個人差がありますが、効果が表れない方はほとんどいらっしゃいません。
歯の色が明るくなることで、口元やお顔の印象はグッと変化します。
ホワイトニングの種類
最近はホワイトニングでも市販で売られているものがありますが、歯科医院で行う場合と家で行う場合とではどのような違いがあるかご存知でしょうか?
市販で購入できるホワイトニングは
さまざまな商品がありますが、1番手軽で試せるものは歯磨剤です。歯磨剤は歯についた汚れを吸着して歯を白くします。
毎日つく着色を落とすイメージのものが多く、元々の歯の色を白くすることは難しいのが現実です。
では歯科医院は、どのようにホワイトニングするのでしょうか?
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種があります。
本田歯科クリニックではホームホワイトニングを行なっております。
オフィスホワイトニングは
歯科医院で行うホワイトニングのことです。歯の表面に薬剤をつけて歯を白くします。数回で完了するのが魅力的ですが、ホワイトニング中に口が疲れたり、薬剤の濃度が高く痛みが出やすかったり、ホワイトニングの持続力が低いです。
ホームホワイトニングは
ご自身の歯のホワイトニング用のマウスピースを製作し、マウスピース内にホワイトニング用の薬剤を入れて好きな時間につけていただきます。
薬剤の濃度は高くないため痛みが出にくく、好きな時間に持続して使用していただくことにより歯の白さが保たれます。
当院では定期的にホワイトニングの経過を確認させていただきますので、ご自宅で安心して使用していただけます。
下記の当てはまる方はホワイトニングを行うことが難しい場合がありますので詳しくはご相談ください。
- ゴムアレルギーの方
- 重度な歯周病の方
- 無タカラーゼ症の方
- 妊婦、授乳中の方
- 未成年の方(保護者の了解がいります)
- その他、歯科医師が困難と判断した場合
まとめ
歯の黄ばみには、
①外因性の着色
②内因性の着色
の2種類があります。
・外因性の部分的な着色は、クリーニング・歯石取り、
・外因性の全体的な歯の黄ばみ、内因性の歯の黄ばみにはホワイトニングを行うことで明るく白い歯になることができます。
ホワイトニングを少しでもご検討の方は是非ご相談ください。
歯を白くして素敵な笑顔を手に入れましょう!
執筆者: 歯科衛生士 山村
本田歯科クリニック 京都本院 外来
075-645-7070