毎日磨いているのに臭う!?口臭の原因は?対処法は?
コラム 本田歯科の取り組み
2020.6.14
目次
マスクをしていると気付く自分の口臭
新型コロナウイルス対策のために、マスクの着用が日常となりました。
マスクをつけているとニオイが気になることはありませんか?
もしニオイを感じたら、それは、ご自身の口臭かもしれません・・・
そもそも口臭とはどのような種類があるのか?
減らすことはできるのか?
気になりますよね・・・
今回のブログは、口臭についてお話していきます。
多くの原因は歯周病や虫歯です
口臭にはさまざまな原因があります。
1.口腔(口の中)が原因
歯周病や虫歯、歯垢や食べカスなどによるもの
2.全身の病気が原因
鼻やのど、呼吸器、消化器などの内臓における疾患によるもの
3.飲食物、嗜好品が原因
ニンニク、ネギ、アルコールなどの臭いの強い食べ物、タバコによるもの
4.生理的口臭が原因
朝起床時、空腹時や生理時などのホルモンバランスの不調によるもの
口臭の原因の多くは胃腸によるものと思われがちですが、
実は口の中の原因が口臭全体の90%を占めています。
では、どのようにして臭いの原因が作られるのでしょうか。
・歯周病
口臭で一番考えられるのが歯周病です。
口臭と歯周病の間には、高い相関性があることが研究によりわかっています。
歯周病の特徴は清掃不良などで歯と歯肉の境目の溝が深くなり、その中に多くの細菌が住みつきます。
これらの細菌が出すガス(硫化水素やメチルメルカプタン)が口臭の原因になります。
・虫歯
虫歯は独特の臭いを持っています。
食べカスや虫歯菌が虫歯の穴の中にたまると細菌が繁殖して臭いがきつくなり、さらに虫歯が進行すると、タンパク質で出来ている歯の神経まで到達します。
このときタンパク質が腐敗して口臭の原因になります。
このように、
ほとんどの場合口臭は口の中の細菌によって発生しています。
口臭対策は?
口臭の原因が細菌により発生しているのであれば、口の中の細菌の数をいかに抑えるかが口臭対策のポイントとなります。
そのためには、
やはり日々の歯みがきが大切です。
ただし歯ブラシだけで取り除ける歯垢(細菌の塊)は全体の約60%ほどです。
歯周病や虫歯をしっかり予防するためには、
歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯間清掃を行うこと。
そして、
歯科での定期検診を受けることが必要です。
ベロの汚れは?
口の中の細菌が住みついている場所は歯だけではありません。
なんと!ベロにも多くの細菌が住みついているのです。
ベロの表面には「舌乳頭」とよばれる細かい突起が無数にあります。
この突起と突起の間が細菌の住処になっていて、その中には細菌の餌となる食べカスや古くなった口の粘膜が入り込み、これらがこびりついて出来たものを「舌苔(ぜったい)」と呼びます。
ベロの表面がやや白っぽい程度なら問題はありませんが、ベロ全体が真っ白なら、そこからも不快な臭いが出ているのです。
毎日できる口臭ケア習慣
口臭を減らすために、私たちが毎日出来ることはたくさんあります。
・日々の歯みがきを欠かさず行う
・歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを併用する
・POICウォーターを併用する
・ベロの汚れは舌ブラシで清掃する
・唾液を出すためにキシリトールガムをかむ、水を飲むなど口内の乾燥を防ぐ
・タバコやコーヒーは控える
・生活習慣を見直す(暴飲暴食、睡眠不足、ストレスなど)
まとめ
私たちは生きるために、毎日食事をし、口の中ではさまざまな代謝が行われているので、無臭でいることはありえません。
あまり神経質にはならず、他人を不快にさせるような強い臭いに気を付けていればよいのではないでしょうか。
そのためには、日々の口臭ケアや歯科での定期検診でのメンテナンス、規則正しい生活を心がけることが大切です。
口臭は健康のバロメーターです。
私たちは皆さまの健康のお手伝いをさせていただくために、いつでもお待ちしております。
執筆者: 歯科衛生士 久田
本田歯科クリニック 京都本院 外来
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