後悔先に立たず!虫歯になったら早期発見早期治療!手遅れになったら他の歯にも影響が!
コラム 本田歯科の取り組み
2020.12.26
目次
失って後悔するもの第1位は「歯」
歯を失うことで一番影響を受けるのは食事ではないでしょうか。
しっかりと楽しく食事をとることで、「健康な心と体」を維持して、長生で楽しい人生を送ることができます。
歯を失うことは、「単に噛めなくなる」だけではありません。
発音に変化が出るため話しにくくなり、相手に言葉が上手く伝わらず、会話も楽しめなくなります。
また、歯がなくなってしまうとお顔の表情も変わってしまいます。
そして噛む力が落ちるということはお口の周りの筋肉にも影響します。
それらの筋肉は食事に関係するだけではありません。
お口の周りの筋肉を動かすことは、脳の活性化にも関係しますので、認知症等にも関連があると言われています。
つまり歯を失うことで、色々なことに対して後悔してしまうのです。
そうならないために、
定期的に歯科診療を受診して、歯を失わないようにしていただく事をお奨めします。
痛くなってからでは遅い?
定期検診を受けていない方々は、どんな時に歯科医院に来院されるのでしょうか?
歯がうずく・冷たいものがしみる・噛んだ時に痛い、という具体的な症状が出てから受診されると思われます。
しかし初期の虫歯では、ほとんどこの様な症状がありません。
なぜかというと、虫歯はかなり進行してからでないと痛みがでないからです。
後回しにしていると取り返しのつかないことに
もし、痛みが出たとしても、定期検診を受けない方々は痛みがある時だけ市販の痛み止めを使って、その場をしのいで過ごしてしまうことが多いと思われます。
残念ながら、一旦虫歯が出来たら自然に治ることはありません。
虫歯治療は早期発見と治療が大切です。
初期の虫歯なら削る量もほんのわずかですので、ほとんど痛みのない治療内容で終了します。
では、虫歯に気付かず、放置してしまうとどうなるのでしょう?
神経を抜いた歯は、枯れ木と同じ
虫歯がだんだん進行していくと、歯の中にある神経まで到達します。
そうすると皆さんがいつも感じている「歯医者=痛い」という処置が必要になることもあります。
麻酔をして、歯の神経を抜いてしまうのです。
痛みをとるための治療ですが、
この神経を抜くことは、歯の中の循環機能(血流も含む)を無くしてしまう事にもなります。
少し飛躍した例えになりますが、山に植えてある木は枝がしなやかで少しの力では折れません。
しかしその木を切って置いておくと水分の循環が無くなって折れやすくなっていきます。
実は歯も同じようなものなのです。
神経を抜く治療を行うと、歯は折れやすくなります。
この治療をした後、歯の神経の代わりになる薬を詰めてから、多くの場合、俗に「被せ」と言われる銀歯等の人工の歯をつくります。
治ったから大丈夫??
被せが入ればすべて終了しました、ではないのです。
自身では気づかなくても、
例えば、被せと歯の表面の境に虫歯が出来て、その虫歯が被せの中で痛みがないまま虫歯が進行し、ある突然被せごとポロリと取れて、歯の根の部分が歯ぐきに残っているということもあります。
それでも、早くに発見できれば、根の中の虫歯を取り除き、きれいになった根の上部に新しい差し歯をつくることも可能です。
しかしながら、それもできなくなった場合は、歯の根っこ自体を抜歯する事になってしまいます。
その後は、例えば両隣の歯を削って、抜いたところを橋渡しにした差し歯(ブリッジという装置)にするか、それも出来なければ、入れ歯を入れることになってしまいます。
歯の根の付いた人工の差し歯(インプラント)を入れるという考えもありますが、お身体の状況や支える骨の状態によっては、その治療が難しい場合もあります。
何も異常が無くても定期検診へ
先程の「ブリッジ」の例についても両隣の歯を削って差し歯をつくっているので、放置しておいたら、今度は両隣の歯が虫歯になる可能性もあります。
正に「虫歯の連鎖」です。
実は、これが歯を失っていく典型的なパターンといえます。
だから「何ともなくても定期検診」なのです。
虫歯だけはなく、歯を支える歯ぐき・骨の病気である歯周病についても注意しなくてはいけません。
またインプラントでも、放置すると歯周病のような状態となってしまいます。
歯周病が進行すると
・心疾患(狭心症、心筋梗塞)
・糖尿病
・骨粗鬆症
・誤嚥性肺炎等が生じやすくなる
と言われています。
定期検診で、
虫歯予防、虫歯のチェックと同時に、歯周病の予防、重症化を予防するために定期的な歯周病処置(歯石除去)等を受けていただく事で、「健康な体と心」・健康(健口)を持続し楽しくて長い人生を送っていただけると思います。
それでも定期検診をためらう方のために・・・
しかし、昨今新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて歯科検診を控える方が増加しているようです。
当院では、ガイドラインに沿った、感染防御対策をしておりますので、安心して受診してください。
また、歯科医院に通うことを控える理由として、最近メディアで取り上げられている「DUWL」問題があります。
「DUWL」とは
D(デンタル・歯科)
U(ユニット・診療台)
W(ウォーター・水)
L(ライン・配水管)
を意味していて、診療台(ユニット)の配管が細菌で汚染されている事が現実にあるという問題のことです。
この配管を通して、治療に使う水が供給されるので、これでは安心して安全な歯科受診ができなくなります。
しかし、当院では院内ユニットに「エコシステム」と呼ばれる連続洗浄システムを導入して給水しております。
このシステムは「ユニットに流れる水を常にきれい」にする働きがあります。
「私たちの医院の水はきれいです」と口先だけで表現しているのではなく、当院では第三者による検査(ユニット細菌数検査)を定期的に実施して合格の認定を受けており、その認定証を院内に掲示しています。
このような『水の定期検診』を受けている歯科医院にて、安心して歯科定期検診を受診して下さい。
執筆者: 歯科医師 渡邊
本田歯科枚方クリニック
072-844-6480