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毎日の睡眠の質を高める!口テープで健康な毎日を

コラム

寝起きにこんな症状ありませんか?

起きていても寝ていても、物事に集中してる時も、テレビやスマホを見ている時でも、普段、私たちが生きていくために当たり前に行なっているのが呼吸です。

そこで質問です。

毎日、朝起きた時にこんな風に感じることはありませんか?

 

●口の中が乾いている

●口の中がネバネバする

●口臭がキツく感じる

●喉がちょっと痛い

●舌がヒリヒリする

 

こんな風に感じている方は、寝ている時にお口を開けて口呼吸をしているかもしれません。

 

今回は、呼吸について詳しくご説明したいと思います。

 

 

「口呼吸」と「鼻呼吸」ってどう違うの?

呼吸には、「口呼吸」と「鼻呼吸」の二つの方法があります。

こちらの図で、左が「口呼吸」、右が「鼻呼吸」です。

口を開けて口から空気を取り込んで呼吸することを口呼吸

口を閉じて鼻から空気を取り込んで呼吸することを鼻呼吸

といいます。

 

みなさんは日頃、口呼吸と鼻呼吸、どちらで呼吸しているでしょうか?

 

 

口呼吸が身体に与える影響とは?

テレビやスマホを見たり、ゲームをしたりしている時、最近は口呼吸をしている人が増えていると言われています。

 

それでは、口呼吸が身体に与える影響はどのようなものなのでしょうか?

口呼吸をしていると、本来湿潤状態のはずの口の中が乾いてしまい食事が飲み込みにくくなったり、そのために口の中に食べ物が停滞して、むし歯や歯周病になりやすくなってしまいます。

 

口呼吸をしていると、

唾液には殺菌効果があるのに、その力が十分に発揮できなくなるのです。

その結果、

口の中が乾くので、喉が痛くなりやすくなったり風邪もひきやすくなります

口腔内の細菌が増えてしまうので、口臭がキツくなってしまいます

 

さらに注意したいのがお子様の場合です。

お子様がいつも口をポカンと開けていると、だんだん口の周りの筋肉が弱くなってしまって、成長したときに歯がきれいに並ばなくなる事があるのです。

 

大人の場合であれば、口の周りの筋肉が衰えることにより顔が垂れ下がって老け顔になりやすくなってしまうのです。

また、それにより食事中に食べこぼしをしてしまったり、、残念ながら口呼吸をすることによる良い影響はありません。

 

 

鼻呼吸は良い事尽くし

口呼吸は無防備なのに対して、

口を閉めて鼻から空気を取り込む鼻呼吸は、非常に優れた防御機能を持っています。

 

鼻の中に生えている鼻毛は、外から入ってくるホコリや花粉などをブロックしてくれる働きがあります。

そしてさらに、鼻の中の粘膜には繊毛と呼ばれるとても細かい毛があって、鼻の粘液と一緒に細菌やウイルスが体内に吸収されないようにしてくれているのです。

 

口から肺に空気が入る場合に比べて、

鼻からの場合は空気が適切な温度と湿度に調整されて体内に入っていくため、呼吸をするのに一番大切な肺の機能を落とす事がなく、身体に負担をかけにくいとも言われています。

つまり感染症にかかりにくくなると言えるのです。

 

「口呼吸」と「鼻呼吸」では、

鼻呼吸の方が、基礎代謝が上がって痩せやすい体質になるとも言われています。

体質改善やダイエットをしたいと思っている人にとっては、呼吸が成功の鍵となるかもしれませんね。

 

 

口テープで口を閉じて質の良い睡眠を

口テープのCMを観たことはありますか?

口呼吸で体の不調を感じている人が多い現代、口テープを使用することでどのような変化が起こるのでしょうか?

 

口テープの目的は、口元に貼って口を開きにくくすることによって、口呼吸を本来の鼻呼吸に誘導することです。

 

このような人はいませんか?

「就寝中は、口を開けていびきをかいていて、朝起きた時はなんだかスッキリしない」

その原因の一つが口呼吸かもしれません。

あなたの快適な毎日の暮らしのために、寝る時に口テープを貼ってみてはどうでしょうか?

 

鼻呼吸をすることで、

口が乾きにくくなって、むし歯や歯周病の予防ができて風邪をひかなくなる

鼻から呼吸することで、体内に取り込む酸素量が10〜15%増えて熟睡しやすくなる

このような効果が期待されるのです。

 

 

口テープの使い方

口テープは、サージカルテープやマスキングテープでも代用可能で、使用方法はとても簡単です。*

 

●口テープを貼る時は、唇は固く閉じるのではなく、口から空気が漏れる程度にゆるく閉じます。

●市販のテープならそのまま、サージカルテープ等なら5センチ程度に切って唇の中央に縦に貼ります。

 

 

*鼻に疾患があるなど、そもそも鼻に根本的な問題がある場合は口テープの使用に注意を要する場合があります。

 

 

まとめ

長年続いたコロナ禍でのマスク生活。

暑い夏でも季節を問わずマスクを着用していたことによって、元々鼻呼吸だったのにマスクが息苦しくて、気がつけば口呼吸に変わってしまった、という人も多くみられます。

 

2021年の全国の小児歯科医を対象に行われた調査の結果*によると、日本の子供達の約31%が口呼吸(お口がポカンと開いている状態)ということが分かりました。

さらに、自覚なく無意識に行われている「隠れ口呼吸」も含めると80%の子供が口呼吸と言われているのです。

 

生きていくために1番大事で、休むことのできない呼吸。

正しい知識を知って、健康で楽しい日々を過ごしたいものですね。

健康、美、若さは呼吸からです!

 

 

*国際学術雑誌Environmental Health and Preventive Medicine 26 (2021): 1-9 タイトル「⽇本における発達期⼩児の⼝唇閉鎖不全の有病率:横断的⼤規模アンケート調査」(日本語訳)より

 

 

文章には執筆者個人の見解が含まれています

 

執筆者: 歯科衛生士 胡内

本田歯科クリニック 京都本院 外来
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