めっちゃ大切!レントゲンでお口の何が分かるか徹底解説!!
コラム
2025.6.29
目次
そもそもレントゲンって何?
歯科医院に行って、診療の時によく行うのが「レントゲン検査」。
一体どんな検査なんでしょうか??
レントゲン検査とは、
歯や骨の状態を見える化するためのとても大切な検査で、むし歯や歯周病、歯の根っこの状態など、肉眼では見えない部分の診断に役立つ検査のことです。
目には見えない歯の内部や骨の状態を、X線を使って写し出すことで、より正確な診断や治療計画に役立てているのです。
正式には「X線」といいますが、発見者であるレントゲン博士の名前から「レントゲン線」とも呼ばれています。
一般には「レントゲン」のほうが伝わりやすいため、このブログでもその表記を使用しています。
レントゲンはとても重要ツール
「痛みがあるところだけ撮影してもらえればいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、実はレントゲンがないと見逃してしまう病気もたくさんあるんです。
レントゲンは、『あなたのお口の中の健康状態を把握する』ために欠かせない、とても重要なツールなのです。
レントゲンで何がわかる??
レントゲンでわかるお口の症状の一例は、
- むし歯
- 歯周病
- 根っこの病気(根尖病巣)
- 親知らずの状態
- 骨の吸収
などがあります。
特に、歯と歯の間や詰め物の下にあるむし歯や、歯の根の先の炎症などは、レントゲン撮影なしでは発見が難しいことが多いです。
レントゲンでお口の状態を知ろう!
① 「歯が痛い!」そんな時ってどんな風に写る?
むし歯の進行度によって、レントゲンの写り方もこのように変化します。
- C1 軽度のむし歯:歯の表面(エナメル質)にうっすら影が見える
- C2 中度のむし歯:象牙質まで進んで影が少し濃く大きく見える
- C3 重度のむし歯:神経に達すると、かなりはっきりとした大きな影に
- C4 最重度のむし歯:歯が崩れていたり、歯根の先に膿の袋が見える場合も
② 根っこが腫れている状態(根尖病巣)
神経が死んでしまった歯や、過去に治療した歯の根の先に膿がたまってしまう、ということがあります。
レントゲンでは、歯根の先に黒い影として現れて、これが根尖病巣と呼ばれる病態です。
③ 歯石はこんな風に写る!
歯石が歯に多くついている場合、レントゲンでは、このように白っぽい影として写ります。
また、歯ぐきの中の見えない歯石も確認できます、これは歯周病の原因になることもあるので注意が必要です。
まとめ
レントゲンは、お口の状態を『見える化』する大切な手段です。
痛みがなかったとしても、病気の可能性があれば、定期的に撮ることでトラブルの早期発見・早期治療につながります。
だから「レントゲン、めっちゃ大切!」なんです!!
執筆者: 歯科衛生士 清水
本田歯科クリニック 京都本院 外来
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