キラッと光る銀歯をなくしたい!自費治療のすすめ
コラム 本田歯科の取り組み
2020.10.24
目次
銀歯を気にして思いっきり笑えない
人と会話したり笑ったりするときに、お口の中で目立つ銀歯。
銀歯が見えてしまうのが気になると悩んでいませんか?
「口元に自信がなくて笑うときに気になるんです…」
「思いっきり笑うと銀歯が見えて恥ずかしい…」
多くの患者さんが気にされていることです。
気にしておられるなら、思い切って解消して毎日のストレスを無くしてすっきりしてはいかがですか?
そういった方に、当院ではセラミック治療をおすすめしています。
虫歯の治療は、まず虫歯の原因菌に汚染された部分を取り除きます。
そして、取り除いた大きさに応じて詰め物や被せ物で修復して、歯の機能を回復させます。
その際、保険診療では一般に銀歯と言われる歯科用金属のパラジウムや銀などを使用します。
歯科用金属で治療した場合、かかるコストは安価ですが後々色々な弊害が起こる場合があります。
身体への影響は?
1、二次的な虫歯
金属が酸化する事により、徐々に歯と銀歯との間に隙間が出来て虫歯が出来やすくなります。
2、ブラックライン
溶け出した金属イオンが歯ぐきに沈着して、歯と歯ぐきの境目が黒く変色することがあります。歯ぐきが痩せて、歯の根元が露出してしまった場合は更に目立ちやすくなります。
3、金属アレルギー
唾液にとけてイオン化した金属にたんぱく質が反応した結果、体内でアレルゲン(異物)と認識して、湿疹や発赤かゆみ等が出現する可能性があります。
これらは銀歯を入れて長期間経過してから現れることが特徴です。
ではメリットは?
やはりコストです。保険適応のため、セラミックに比べてコストは抑えることができます。
セラミック治療とは?
歯科用金属をした治療に比べて保険外のセラミックを使用した治療はコストがかかりますが、次のようなメリットがあります。
セラミック治療のメリット
1.天然歯の様な透明感や艶があり、審美性に優れている
2.表面の強度があり傷付き難い為、汚れがつきにくい
3.劣化しにくく、変色しにくい
4.金属アレルギー等体内への影響が少ない
5.口臭をおこしにくい(歯周病など別の原因で口臭が起こることはあります)
6.補綴物の精度が高く、二次的な虫歯になりづらい
「自費治療=見た目にこだわる方が選ぶ治療」というイメージを持たれている方が多くいらっしゃいます。
しかし、
セラミック治療の特徴は見た目の良さだけではありません。
身体にもお口にも優しい治療であることを知っておいてください。
またセラミック治療にもメリットだけではなくデメリットも勿論あります。
セラミックは硬度があり傷つきにくい一方、強い衝撃が加わると割れやすいこともあるのです。
割れにくくする為にはある程度の厚みが必要です。その為金属などの素材に比べて歯を削る量が増えてしまいます。
そのほか歯列接触癖(食い縛りや歯ぎしり)が強い場合、長期間使用していると割れることがあるので、癖の改善が必要になります。
セラミック治療の種類
セラミック治療には主に以下の物があります。
1、セラミック
ポーセレンと呼ばれる歯科用陶材で金属の土台に焼き付けるメタルボンドと金属を使用しないオールセラミックがあります。
2、マイクロハイブリット
セラミックにレジンを混ぜた物で、セラミックに比べて強度は劣りますが安価です。
3、ジルコニア
生体親和性に優れていて強度が非常に高い為、噛む際に力がかかる奥歯やオールセラミックのフレームに使用したりします。
きれいな見た目を重視するような前歯などには、
セラミックやマイクロハイブリット
耐久性を重視する奥歯には、
ジルコニアが向いています。
しかしながら歯列接触癖(食い縛りや歯ぎしり)のある場合、ジルコニアは人工ダイヤと呼ばれるだけあって従来のセラミックよりも、天然の歯よりも硬いので、かみ合っている歯が傷付けられやすくなってしまいます。
白くきれいな歯を望んで、セラミック治療を選択していただいても、
メリット・デメリットを理解せずに進めてしまった結果、こんなはずではなかったと思うケースも場合によっては起こり得ます。
そうならないように
当院では患者様に寄り添った治療をしていきたいと考えております。
まとめ
以前に比べると、治療の選択肢をお伝えして患者様に選んでいただく歯科医院が増えたように思います。
なぜセラミックがいいのか?
患者さんのご希望に沿う治療方法はどれなのか?
しっかりと話し合って決めていただくことをおすすめします。
鞄や服を買うのではありません。
歯は身体の一部であり、食事やお話しするときに欠かすことの出来ない大切な器官です。
将来どのような日常を過ごしたいか、しっかりとイメージしてから治療方針を決めてみてください。
患者様が満足出来る治療をして笑顔で快適な毎日を過ごしていただきたいと思っています。
執筆者: 歯科医師 太田
本田歯科クリニック 京都本院 外来
075-645-7070