歯科衛生士が教える自分に合った歯ブラシの選び方
コラム
2023.2.24
目次
自分に合わない歯ブラシだとどうなる?
歯ブラシのサイズが合っていないと、
せっかく歯磨きをしても磨き残してしまい、歯周病やむし歯の原因になります。
歯ブラシの種類
歯ブラシにはたくさんの種類があります。
歯ブラシを選ぶときのポイントをご紹介します。
ヘッドの大きさ
■小さめ
お口が小さい、歯並びが難しい、
歯磨きの時間をしっかり取れる(3分~5分)方におすすめ。
◎ブラシの頭部分が小さいので細かい所まで磨くことができる
△時間がかかる
■大きめ
お口が大きい、細かい動きが苦手、
高齢者、忙しくなかなか歯磨きの時間を取れない方におすすめ。
◎大きい分、一気に汚れを落とせる
△細かい所は残りやすい
毛の形
■ラウンド毛
毛先が丸く歯へ触れる面積が大きく汚れがよく落ちます。
◎歯の表面の汚れを落としやすい
△歯と歯の間が大きい方は届きにくい
■テーパー毛
毛先が細く加工してあり柔らかく優しいブラシです。
◎歯と歯の間に入れ込みやすい=歯間ブラシが使えない方におすすめ
△ラウンド毛よりはしっかり時間をかけて磨く必要がある
毛の柔らかさ
■硬め
むし歯や歯周病がない方におすすめです。
◎力が弱いご高齢の方でも汚れを落とすことができる
△磨き方に注意しないと歯ぐきを傷付ける恐れがある
■普通
最も扱いやすく、お子様から大人まで使えます。
◎歯ぐきが健康な方におすすめ
■柔らかめ
歯ぐきを痛めにくいブラシです。
◎歯と歯の間に入れ込みやすく歯周病が進行している方におすすめ
持ち手の太さ
■細め
鉛筆持ちで持ちやすく力を上手くコントロールできます。
ただ細い為不器用な方は不安になりやすく力が入れにくいこともあります。
■太め
握って持つ為安定して持つことができます。
不器用な方にはおすすめですが、握って持つ為力が入り過ぎてしまうこともあります。
首(ネック)の形
■ストレート
歯の並びに沿わせやすく歯ブラシを動かす力がそのまま伝わります。
磨く力が強い方は強いまま伝わってしまいます。
■カーブ
カーブがある為磨く力が強い方は緩和させることができます。
また歯並びが難しく、ストレートでは届かない場合にもおすすめです。
鏡の前で自分の歯を見てみよう!歯並びに合った歯ブラシの選び方
自分の歯並びを見てみましょう。
どのように並んでいますか?
キレイに並んでいる方、難しい歯並びの方、親知らずが生えている方色々な方がいらっしゃると思います。
難しい歯並びの方はヘッドが小さな物、親知らずが生えている方はヘッドが薄く奥まで入る物がおすすめです。
磨き残しが多い部分はここ
みなさんがよく残してしまう部分があります。それは…
- 歯と歯の間
フロスや歯間ブラシをつかいましょう!
- 奥歯の溝
溝は色んな方向を向いています。歯ブラシを色んな方向から当てましょう!
- 下の奥歯の舌側
舌が邪魔をして磨きにくい場所です。舌を避けて磨きます。
- 上の奥歯の頬っぺた側
頬を広げて磨くようにしましょう!
- 歯と歯ぐきの境目
歯ぐきの炎症の元!キワまでしっかりブラシを当てましょう!
- 1番奥の歯の奥側
とっても難しい部分です。ご自身に合った清掃具を使いましょう!
届かないところはワンタフトブラシ!
どんなに頑張って磨いていてもどうしても残ってしまう…
そんな時はワンタフトブラシを使いましょう!
先端が小さなブラシになっている為歯の溝や奥歯の奥側、お口の小さなお子さんの部分仕上げにも使うことができます。
1ヶ月に1回の交換を!
歯ブラシはどのくらいの頻度で交換されていますか?
歯科医院で推奨する交換頻度は1ヶ月です!
理由としては歯ブラシを毎日普通に使うとだいたい1ヶ月程で毛先が開いてくることが多いです。
毛先が開いてしまうとブラシが当たっていても汚れがしっかり落ちなくなります。
そのためせっかく頑張って磨いてくださっても汚れがついたままになってしまいます。
なので開く前に交換しましょう!
さらに、歯ブラシにはお口の中のたくさんの細菌が付着しています。
衛生上1ヶ月で交換することをおすすめします。
まとめ
歯ブラシを選ぶ際は自分のお口の大きさや歯並びの他にも歯磨きの時間や自分の性格(マメかおおらかか)でも選んでみましょう!
毎日使う物になるのでストレス無く心地良いと感じられるものがベストです。
定期検診もとても大事ですが、日々のご自身のセルフケアが最も大事になります。
これでいいやからこれじゃなきゃダメ!と思える歯ブラシを見つけてみましょう。
ご自身で分からない時は是非ご相談にいらしてください。
執筆者: 歯科衛生士 清水
本田歯科クリニック 京都本院 外来
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