80歳で20本!歯が無くなるのは加齢が原因ではありません。
コラム 本田歯科の取り組み
2019.10.5
目次
歯を失ってしまう一番の原因…それは痛みもなく忍び寄る…
・朝起きたらなんだか口の中がネバネバする
・歯磨きのときに歯ぐきから血が出る
こんなことありませんか?
実はそれ、「歯周病」のサインなんです。
えっ?
歯周病ってお爺さんやお婆さんがなるものでしょ?
と、思った方!
歯周病は、軽度のものを含めると30歳以上の人のおよそ8割以上が感染していると言われるほど誰もがかかる可能性の高い病気なんです。
歯周病は重症化すると、歯ぐきや歯槽骨(歯を支える骨)などの歯の周りにある歯周組織が壊れ、歯を支える骨がなくなることで歯がグラグラしてきて、そして抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。
歯周病の恐ろしいところは、「痛みがない」ところ!
はじめにお伝えしたように、歯周病は口の中のネバつきや、歯茎からの出血などの小さな症状から始まります。
骨が失われる時には痛みもないため、気付きにくくて発見も遅れがち。
そんなことから、歯周病は「サイレントキラー」とも呼ばれているのです。
このように気づかぬうちに症状が進行してしまう歯周病は、人が歯を失う原因として虫歯よりも事故よりも圧倒的に多い病気です。
歯周病はお口の中だけで悪さをする訳ではありません。
歯の周りには毛細血管がたくさん集まった歯ぐきがあります。
歯ぐきの毛細血管から歯周病菌や炎症物質が血流に乗って全身に運ばれ、体の全身に巡って悪影響を及ぼしてしまうのです。
例えば、糖尿病をはじめ、脳血管障害、心臓病、動脈硬化、肺炎、メタボリック症候群などなど…
つまり、歯周病とはお口だけの病気ではなく、全身の病気と深く関係しているのです。
知っていますか?8020運動
日本は世界有数の長寿国です。
日本人の平均寿命は男性81.25歳、女性87.32歳(2018年)で、男女の平均寿命では世界で一位という栄冠を持っています。
しかし、歯の寿命がこれに追いついていません。
そこで登場したのが8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動です。
これは80歳の時に20本の歯を残そうという運動で、平成元年に厚生省(現・厚生労働省)や日本歯科医師会などによって始まりました。
出典:Dentwave.com
なぜ20本なの?と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
この本数にももちろん理由があります。
咀嚼と歯の本数の関係を調査した結果、20本の歯があれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めることが科学的に明らかになっているのです。
美味しい食事はそのまま生きる楽しみに繋がり、更にあなたの健康寿命をのばしてくれます。
美容院に行くように、歯医者に通いましょう
お口の中はとても複雑にできていて、普段の歯ブラシや歯間ブラシだけではなかなか手が届かない磨き残しがどうしても出てきてしまいます。
お口の中に残った歯垢は歯石に変化し、こうなると歯医者で特別な器具を使わなくては落とすことはできません。
痛くなってから歯医者に通うのでは、虫歯や歯周病から予防することはできません。
定期的に歯のクリーニングを受けることで、磨き残しをしっかりと落とし、新たな虫歯や歯周病の進行がないかをチェックして、お口の中の健康を保ちましょう。
もしかして私も、臭ってる…?
歯を失う一番の原因である歯周病ですが、歯周病の症状が進むと独特な口臭がしてきます。
口臭は自分では気付きにくく、また人からもなかなか指摘してもらえるものではありません。
周りの人の口臭が気になったことはありませんか?
もしかしたら、自分も同じ臭いをさせて人と話しているかもしれませんよ。
ぜひ一度、歯科医院を受診してくださいね。
本田歯科は定期検診に力を入れています!
歯周病や虫歯は、予防することができる病気です。
その予防の第一歩は、まずご自身のお口の中の状態を理解することから始まります。
当院は「ずっと通っていただける歯医者」をモットーに、一人ひとりの患者様と向き合い、しっかりとお話をお聞きしています。
写真や模型を使ってお口の中の状態について分かりやすくご説明させて頂きますので、お悩み事や気になっていることなど、どうぞお気軽にご相談ください!
まとめ
「歯が痛くなったから歯医者へ行く」
今までは歯科との関わり方は、皆さんこのようにされていたかも知れません。
ですが、痛みや症状が出てからでは遅いのです!
虫歯になったって削って詰めればいいや、と思われるかも知れませんが、健康な歯よりも優れたものはないのです。
お口は食事が入ってくるところ。
食べることは、生きることです。
健康は、お金では買えません。健康でイキイキとした生活を送るために、ぜひ当院へお越しください!