歯医者や歯科衛生士 がオススメする毎日のデンタルケア
コラム
2023.5.30
目次
歯ブラシだけでは清掃率が劣る
歯ブラシだけで磨いた時に取り除けるプラークは、諸説ありますが約60%と言われています。
むし歯や歯周病のリスクを下げるという意味で、最低でも80%以上、できれば90%前後まで清掃率を上げる事が望ましいとされています。
デンタルケアはたくさんある
歯ブラシだけでは清掃率は上がらないので、歯ブラシにプラスして補助用具を使う必要があります。
補助用具の種類は沢山あります。
代表的なものは
●歯と歯の間の側面の汚れをとるフロス
●歯と歯の間の汚れをとる歯間ブラシ
●歯が重なっている所や、届きにくい所に使用するタフトブラシ
などです。
それぞれ形や大きさが沢山あり、お口の状態にあったものを使っていただきます。
補助用具を使うとどれくらいの清掃率?
先ほどお伝えしたように、歯ブラシでどれだけ一生懸命磨いても50〜70%しか落ちません。補助用具と一緒に使用すると清掃率は80〜90%に上がると言われています。
自分に合った補助用具を見つけよう!
単に補助用具を使うだけでは清掃率はあがりません。お口の状態や特徴を理解し、自分に合ったサイズの補助用具を正しく使用しましょう。
補助具の使い方1
まずはフロスの使い方から説明します。
種類は大きく3種類あり
●前歯に使いやすいF字フロス
●奥歯に使いやすいY字フロス
●手に巻きつけて使うタイプの手巻きタイプ
(歯と歯の間に入れやすいように糸にワックスがついているタイプもあります)
など、形は様々ですが、どれも歯と歯の間に左右に揺らしながら入れ、歯の面にこすりつけ汚れを絡めとるイメージで通してみてください。
補助具の使い方2
次に歯間ブラシです。
サイズは
SSSSサイズからLサイズまで6種類
(商品によって種類は異なります)あります。
形も
●I字型
●L字型
●先がゴムのタイプ
などがあります。
歯間の三角ポイントにゆっくりと入れ歯間に沿わせ色々な方向からこすりつけて汚れを取り除きます。
サイズの選択は、歯間に入れた時に少し抵抗があるぐらいがベストです。
一度試していただき、わからない時は歯科医院でチェックしてもらうと安心です。
補助用の使い方3
最後は、タフトブラシです。
タフトブラシにも種類があり
●毛先が丸いタイプ
●尖っているタイプ
●毛束が長いタイプ
●テーパードタイプ
などがあります。
使い方としては、歯が重なり合っている所、奥歯など歯ブラシだけでは届かない所、矯正装置がついている部分などを磨きます。
ヘッドが小さくピンポイントで磨くことのできるとても使い勝手の良い商品です!
まとめ
この様に日常で使っていただいている歯ブラシとプラスして口腔内に合った補助用具を正しく使って頂くだけで約30%清掃率が上がります。
お口の中の細菌を減らすのに一番効果的なのは、やはり毎日のセルフケアです。毎日コツコツ頑張れば頑張った分だけお口の中に成果は見られます。
どうしても磨き残してしまうところは、歯科医院で定期的にクリーニングを受けることも大切です。
数ヶ月に1度の歯科医院で行うスペシャルケアと、毎日のセルフケアですっきりとしたお口の状態を保ちながら楽しく歯磨きしていきましょう♪
執筆者: 歯科衛生士 前田
本田歯科クリニック 京都本院 外来
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