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口内炎に悩んでいませんか?口内炎の種類とその原因

コラム

 

口内炎の種類と原因

アフタ性口内炎

 

口内炎という言葉から想像するほとんどが、このアフタ性口内炎です。

 

アフタの発症にはさまざまな原因が考えられていますが、大きな誘因は免疫力の低下と言われています。

栄養状態の不良、ストレスや寝不足といった生活習慣の乱れにより、免疫力がダウンするとできやすい状態に。

 

さらに口の中に傷ができ、細菌やウィルスなどが感染することで悪化します。

女性の場合は、ホルモンバランスが乱れ、体力を消耗しやすい生理前や妊娠期にもできやすくなります。

またベーチェット病や潰瘍性大腸炎など、全身の疾患が原因となってできる場合もあります。

 

カタル性口内炎

 

アフタ性口内炎に比べると、炎症の範囲がはっきりしない口内炎です。

 

疲れや免疫力の低下、風邪など、健康状態が心配な場合に発症しやすくなりますが、直接の原因となるのが、物理的な刺激や傷です。

入れ歯や矯正器具、熱い食べ物などが粘膜と接触し、刺激を受けた部位に傷ができて細菌が繁殖することが、主な発症原因と考えられています。

 

むし歯や歯周病、歯槽膿漏などの疾患も引き金に。

過度の喫煙やビタミン欠乏、胃腸の調子により、口内の衛生状態が乱れることも原因につながります。

 

ヘルペス性口内炎

 

ヘルペス性口内炎の原因である

ヘルペスウィルスは、人から人、モノ(タオルや食器など)から人へと感染します。

 

再発した大人や感染した子どもからヘルペスウィルスが口の中にうつって発症します。

生後6カ月~3歳くらいの乳幼児がかかりやすいと言われていますが、一度感染するとウィルスを保持してしまうため、大人になっても抵抗力などが低下した場合などに発症することがあります。

 

カンジダ性口内炎

 

カンジダというカビ(真菌)が原因で起こる口内炎です。

 

カンジダは、もともと自分の口の中に存在している常在菌のひとつです。

粘膜上に白い膜ができる・粘膜の表面が赤くなるなどがあります。

 

痛みが少ないことが特徴ですが、炎症を起こしたり痛みを伴うなど症状が変化する場合もあります。

健康な状態にある人が発症することはあまりなく、糖尿病や血液の疾患、ガンなど他の病気を患っていたり、乳幼児や高齢者、妊婦など体力や抵抗力が弱い場合にかかることがあります。

 

 

口内炎の特徴

 

口内炎とは、口の中やその周辺の粘膜におこる炎症の総称

 

主に頬の内側をはじめとする広い範囲に発生する炎症で、多くが痛みを伴います。

ひとつだけでなく、いくつもできたり、長引く場合もあります。

食事がしみやすいものの痛みがあまり強くなく、粘膜に赤い腫れやところどころにポツポツと斑点や浮腫ができるのは、比較的軽症の口内炎と言えます。

 

中でも最も多いのがアフタ性口内炎と呼ばれる症状。

白か黄色の膜で覆われた米粒くらいの潰瘍ができ、食べ物がしみることがあります。

通常1~2週間で治まりますが、繰り返しできる場合もあります。

 

重度になると、びらんと呼ばれるただれや、白い膜が覆ったり、盛り上がりやえぐれた穴や水疱ができる場合も。

食事や会話もできないほどの痛みを伴い、出血がみられる場合は重症の口内炎が考えられます。

 

好発部位は、口の中やくちびるなど周辺の広い範囲に

 

口内炎は広い範囲に腫れや炎症が及びます。

主に頬の粘膜内側や歯ぐき、舌にできやすく、唇や口蓋、のどの周辺にできることもあります。

 

 

口内炎と間違えやすい病気

 

口腔がんや白板症、紅板症が間違えやすいと言われています。

 

他の病気が疑われる症状

 

  • 症状が改善しない状態が2週間以上続いている
  • 口の中全体や、唇など炎症が広く進行している
  • 口内炎の周囲が硬くなり出血が見られる
  • 口内炎だけでなく、発熱や倦怠感がある
  • 何度も繰り返しできやすい
  • 複数の小さな口内炎が一ヵ所に集中してできている

 

 

口内炎を伴う可能性のある病気の例

 

  • ベーチェット病
  • 白血病
  • バセドウ病
  • 大腸炎
  • がん
  • 糖尿病
  • 天疱瘡
  • 尿毒症

 

 

口内炎の治療法

薬物療法

 

薬を使って口内炎を改善するには、

口内炎の原因に合った薬を使用することが大切です。

 

殺菌・消毒効果、抗炎症作用のある市販薬(軟膏・シール・飲み薬など)も販売されているので、使用することで効果的に改善することもできます。

 

レーザー治療

 

殺菌・消炎鎮痛・組織の活性化などの効果があるレーザーを使用します。

これにより痛みが軽減され、治癒を早める効果があるとされています。

 

予防しよう

 

  • 栄養バランスの良い食事を摂る

皮膚や粘膜の健康維持に役立つビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンCなどが不足すると、口内炎になりやすいと言われています。

 

  • 口呼吸に注意する

口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなるだけではなく、免疫力の低下にも繋がります。

 

  • 規則正しい生活を送る
  • 質の良い睡眠を十分にとる
  • 疲労やストレスをためないよう工夫する
  • 水分補給で口腔内の乾燥を防ぐ
  • うがいや歯磨きを習慣づけ、口腔内の清潔を保つ
  • 入れ歯を使用している場合には、化学的洗浄剤を用いるなどして清潔に保つ

 

まとめ

 

痛くて辛い口内炎。

きちんと対処するためにも、原因を知ることが大切です。

 

いつもの食事や生活を見直す心がけがお口の中の健康維持につながります。

また、歯科医院での定期検診を受けることでお口の中を清潔に保つことができます。

口内炎には様々な種類があり、原因や症状、治療方法も変わってきます。

症状に合った対処をしていきましょう。

 

執筆者: 歯科衛生士 横澤

本田歯科クリニック 京都本院 外来
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